
「エアコン1台で家中が快適に!」
そんな夢のような住まいが、いまや現実のものになってきました。
今回ご紹介する住宅は、高気密・高断熱設計に加え、太陽光発電を活用することで、
エアコン1台でも夏はひんやり、冬はぽかぽか。
しかも、電気代が実質0円という、驚きの住環境を実現しています。
ここ川越・坂戸・鶴ヶ島といった埼玉県西部は、夏は蒸し暑く、冬は朝晩の冷え込みが厳しい地域。
こうした気候に対応できる住まいの性能こそが、これからの家づくりには欠かせません。
目次
- 高気密・高断熱住宅とは?
- 夏も冬も快適な家の仕組み
- 8畳用エアコン1台で家全体を冷やせる理由
- 外付けブラインドと軒の工夫で日差しをコントロール
- 太陽光発電とゼロエネルギー住宅の魅力
- 家族の暮らしを考えた収納と間取り
- 玄関の設計で変わる家の使いやすさ
- 吹き抜けのある家でも快適に過ごす秘訣
- 全館空調 vs. エアコン1台運用
- 未来を見据えた家づくり
1. 高気密・高断熱住宅とは?
今回の物件は、高断熱・高気密が特徴の注文住宅。C値(気密性能)が0.11という高水準で、家の隙間を極限まで減らし、冷暖房の効率を最大限に高めています。気密性が高い家は外気の影響を受けにくく、室内の温度を一定に保ちやすいのがメリットです。
2. 夏も冬も快適な家の仕組み
この住宅では、夏は涼しく冬は暖かい空間をエアコン1台で実現。気密・断熱性能の高さに加え、外付けブラインドや軒の設計で直射日光の入り方を調整し、自然な温度コントロールを行っています。

3.8畳用エアコン1台で家全体を冷やせる理由
「エアコン1台で家全体が冷える」というのは、単なる偶然ではなく、綿密に設計された家だからこそ実現できることです。
そのポイントは以下の3つです。
1️⃣ 高気密・高断熱で、冷房の効果を長時間持続
2️⃣ 吹き抜けとシーリングファンを活用し、冷気を家全体に循環
3️⃣ 日射をコントロールし、家の中が暑くなりにくい工夫
こうした要素が組み合わさることで、エアコン1台でも「涼しさをキープ」しながら「省エネ」な暮らしを実現できるのです。
4. 外付けブラインドと軒の工夫で日差しをコントロール
夏場は窓からの日射熱が室温上昇の大きな原因になります。しかし、この家では
- 外付けブラインドで日射を95%カット
- 軒の長さを計算し、必要以上の日差しを防ぐ
といった工夫で、エアコンの負担を減らしながら快適な空間を維持しています。
5. 太陽光発電とゼロエネルギー住宅の魅力
この住宅には9kWの太陽光発電が搭載されており、日中の電力をまかなうだけでなく、余剰電力を売電することも可能。
さらに、「ゼロ円太陽光」という仕組みを利用し、初期費用を抑えて導入しています。結果として、
エアコンを使っても電気代0円いう驚きの経済性を実現しました。
6. 家族の暮らしを考えた収納と間取り
収納計画もこの家の大きなポイント。例えば、
- 玄関のシューズクロークで靴やアウターをすぐ片付けられる
- ファミリークロークで洗濯動線を効率化し、2階に衣類を持っていく手間を削減
- 可変式の子ども部屋で、成長に応じた間取り変更が可能
家族がストレスなく暮らせる工夫が詰まっています。

7. 玄関の設計で変わる家の使いやすさ
家に帰ってきて最初に通るのが玄関。この空間が使いやすいかどうかで、生活の快適さは大きく変わります。特にこの住宅では、
収納・動線・掃除のしやすさの3つのポイントを重視した設計がされています。
① 収納力のあるシューズクロークで玄関スッキリ!
玄関は、家族全員の靴や荷物が集まる場所。物が散乱しやすいスペースですが、この家では「シューズクローク(SIC)」を設けることで、
玄関がスッキリ片付く設計になっています。
このシューズクロークのメリット
✅ 靴を収納するスペースが広く、常に玄関がキレイに保てる
✅ コートやカバン、傘、アウトドア用品なども収納可能
✅ お子さんが小さい場合、ベビーカーもスッと収納できる
これにより、玄関に靴が散乱しないため、来客時にも慌てることがなくなります。
② 汚れを持ち込まない動線設計
この家の玄関には、「家の中を汚しにくい工夫」が施されています。例えば、玄関 → シューズクローク → 洗面・脱衣所という動線。
✅ 帰宅後すぐに手を洗えるので、特にお子さんがいる家庭では衛生的
✅ 雨の日や泥汚れのひどい靴でも、すぐに洗面所で軽く洗える
✅ 汚れたアウターを室内に持ち込まず、シューズクロークでかけられる
特に、小さいお子さんがいる家庭や、アウトドアが好きな家族にとって、これは非常に便利な動線です。
③ 雨の日でも快適な「勾配設計」
意外と見落とされがちなのが、玄関の床の勾配(傾斜)です。この家では、玄関の奥と手前で1cm〜2cmの高さの違いをつけ、
玄関に溜まった水が自然に流れるように設計されています。
✅ 雨の日に玄関がびしょびしょにならない
✅ 泥や砂が溜まりにくく、掃除がしやすい
✅ 水洗いしてもスムーズに水が流れるので、掃除が楽
このような細かな工夫は、住み始めてからその良さを実感するポイントです。
玄関に小さな傾斜をつけるだけで、快適さが格段に向上します。
④ 耐久性と掃除のしやすさを考えた床材
玄関の床には、300角のタイルが採用されています。これは耐久性が高く、汚れに強い素材で、掃除がしやすいのが特徴です。
✅ 水や泥汚れがついても、ブラシでこすれば簡単に落ちる
✅ 濡れたままでも滑りにくい安全設計
✅ 重い荷物を置いても傷がつきにくい
特に、小さなお子さんやペットがいる家庭では、玄関の汚れは日常的な悩みの一つ。タイルを使うことで、玄関掃除の手間がグッと減るのは大きなメリットです。
⑤ 玄関ドアの断熱性能も重要!
気密性・断熱性が高い家では、玄関ドアの性能も重要になります。この家では、高断熱仕様の玄関ドアを採用し、
✅ 冬場、玄関が極端に寒くならない
✅ 夏場、外の熱気が玄関から入ってこない
✅ エアコン1台運用でも、家の温度管理がしやすい
といった効果が得られます。一般的な家では、玄関が暑くなったり寒くなったりしやすいですが、高性能な玄関ドアを使うことで、快適な温度をキープできるようになります。
玄関の設計次第で暮らしが変わる!
この家の玄関設計には、収納・動線・掃除のしやすさ・快適性など、暮らしを豊かにする工夫が満載です。
🏠 シューズクロークで玄関がスッキリ!
🏠 洗面・脱衣所とつながる動線で、家の中を汚しにくい!
🏠 玄関に適度な勾配をつけて、雨の日も快適!
🏠 耐久性のあるタイルで掃除がラク!
🏠 高断熱ドアで玄関の寒暖差を抑える!
「玄関はただの出入り口」と思われがちですが、適切に設計するだけで、毎日の暮らしが圧倒的に快適になります。
これから家づくりを考える方は、ぜひ玄関設計にもこだわってみてください!
8. 吹き抜けのある家でも快適に過ごす秘訣
吹き抜けは開放感があり、デザイン的にも魅力的な空間ですが、「冬は寒いのでは?」「エアコンの効きが悪くなるのでは?」と心配されることが多いです。しかし、正しく設計すれば、吹き抜けのある家でも快適に過ごすことが可能です。
この家では、高い気密性・断熱性・空気の流れを考えた設計によって、エアコン1台でも快適な室温を維持できる工夫がされています。
① 高気密・高断熱で温度差をなくす
吹き抜けが寒くなる原因の一つは、家の気密・断熱性能が低いこと。断熱が弱いと、せっかく暖めた空気が外に逃げてしまい、足元が寒く、上が暑いという温度ムラが発生します。
しかし、この住宅では、
✅ 気密性能(C値)0.11という超高気密仕様
✅ 断熱材の適切な施工で外気の影響を受けにくい
✅ 高性能な窓・ドアを採用し、熱の出入りを最小限に抑える
といった工夫により、家の中の空気をしっかりと閉じ込め、吹き抜けがあっても温度ムラが少なくなるように設計されています。
② シーリングファンで空気を循環させる
吹き抜けのある家では、空気が滞留しやすく、暖かい空気は上に溜まり、冷たい空気は下に降りるという問題が発生しがちです。そこで活躍するのが**シーリングファン(天井のプロペラ)**です。
シーリングファンの使い方:
✅ 夏場 → 下向き回転(冷たい空気を部屋全体に広げる)
✅ 冬場 → 上向き回転(暖かい空気を足元に戻す)
これにより、部屋全体の温度差をなくし、快適な空間を維持できます。特にエアコン1台で家全体を快適にするためには、シーリングファンが重要です。
③ 吹き抜けに適したエアコンの設置場所
エアコンの効果を最大限に引き出すには、設置場所が重要です。この家では、1階リビングの壁付けエアコン1台で、吹き抜けを含む家全体を冷暖房しています。
この設置方法のメリット:
✅ 冷気は下に溜まりやすいので、夏場に効率的に冷やせる
✅ シーリングファンと併用することで、2階までしっかり空調が届く
✅ 冬はエアコンの暖気をシーリングファンで下に送り、足元も暖かく
通常、吹き抜けがあると「2階が暑く、1階が寒い」という状況になりがちですが、空気の流れを意識した設計により、温度差を感じにくくなっています。
④ 窓の位置とブラインドで日射をコントロール
吹き抜けには大きな窓を設置することが多いですが、窓の配置や日射対策を間違えると、夏は暑く、冬は寒い家になってしまいます。
この家では、
✅ 窓の配置を工夫し、夏は直射日光が入りにくいように設計
✅ 外付けブラインドを活用し、日射を最大95%カット
✅ 高性能ガラスを採用し、断熱性能をアップ
といった対策が施されています。これにより、日中の暑さを抑えつつ、冬は自然光で暖かさを取り入れることが可能になっています。
⑤ 1階と2階の温度差をなくす間取りの工夫
吹き抜けのある家で起こりがちな問題として、「1階と2階で温度が違いすぎる」という点があります。しかし、この住宅では、
✅ 吹き抜け部分に「ホール(空間)」を設け、空気を循環しやすくする
✅ 2階の部屋にも開口部を設け、冷暖房の効果を家全体に広げる
といった工夫により、家全体の温度を均一に保ちやすい間取りになっています。
⑥ 全館空調ではなくエアコン1台運用のメリット
吹き抜けのある家では、全館空調を導入するケースもありますが、
⚠ 初期費用が高い(100万円以上)
⚠ 10年ごとにメンテナンス費用がかかる(100万円単位)
⚠ システムが故障すると家全体の空調がストップする
といったデメリットがあります。
その点、この家のようにエアコン1台+高気密高断熱+空気循環の工夫を組み合わせれば、全館空調を使わなくても快適な温度を維持しながら、コストを抑えた運用が可能になります。
吹き抜けがあっても快適に暮らせる家の条件
「吹き抜けがある家は寒い」というのは、設計次第で解決できる課題です。この家では、
✅ 高気密・高断熱で温度を逃がさない
✅ シーリングファンで空気を循環させ、温度ムラをなくす
✅ 適切なエアコン設置で冷暖房の効率をアップ
✅ 窓の配置と日射対策で夏の暑さ・冬の寒さをコントロール
✅ 2階のホールや開口部を活用し、家全体の空調を最適化
といった工夫により、吹き抜けのデメリットを解消しながら、開放感と快適性を両立させています。
これから家を建てる方は、吹き抜けの設計を慎重に考え、「開放感のある快適な家」を実現できるように工務店と相談するのがポイントです!
9. 全館空調 vs. エアコン1台運用
全館空調は快適ですが、
- 設置費用が高い
- 10年ごとに100万円以上のメンテナンスコストがかかる
- システムが故障すると家全体の空調が停止する
といったデメリットも。
その点、エアコン1台運用+高気密高断熱の家なら、コストを抑えながら快適な環境を維持できます。
10. 未来を見据えた家づくり
住宅は、単なる建物ではなく「家族の暮らしを作る場所」。斎藤建設では、
- 家族のコミュニケーションが増える間取り
- 長く住み続けるための耐久性と経済性
- メンテナンスを考慮した設計
を重視しています。
未来を見据えた家づくりの大切さ
今回の住宅は、気密性・断熱性の高さを生かし、8畳用エアコン1台+太陽光発電で快適な暮らしを実現しています。これにより、
✅ 夏でも冬でも室温が快適に保たれる
✅ エアコンの電気代が0円(太陽光発電のおかげ)
✅ シンプルな設備でメンテナンスコストを抑えられる
という理想的な住環境が整いました。
家づくりは、目先の設備にとらわれるのではなく、長期的に快適で経済的に暮らせるかどうかを考えることが重要です。これから住宅を検討する方は、ぜひ気密・断熱性能に注目してみてください!
【お知らせ】
このような住宅の最新情報や、省エネ住宅の実例などを発信しています。
ぜひYouTubeチャンネル登録をして、快適な住まいづくりにお役立てください。
今回ご紹介した省エネ設計の住宅は、齊藤建設で建てることができます。
埼玉県鶴ヶ島市を中心に、南は朝霞市、北は深谷市まで広く活動していますので、
省エネ住宅に関するご相談がございましたらお気軽に株式会社齊藤建設までお問い合わせください!
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!


