春のポカポカ陽気、気持ちも軽くなる季節ですよね。でも…「あれ?黒い羽アリが飛んでるな?」そんな光景を見かけたら、ちょっと注意が必要です。
そう、それ、シロアリの始まりかもしれません!
今回のコラムでは、春先から活発になるシロアリの特徴と、建築のプロが実践する防除・点検のポイントをわかりやすく解説します。
大切な住まいを守るために、ぜひ最後までお読みください!
目次
1. 春先に飛ぶ「黒いアリ」の正体は?
春、特に湿度が高くなる雨上がりの午後に突然現れる“黒い羽アリ”。これはシロアリの一種「有翅虫(ゆうしちゅう)」です。
見た目は普通のアリに似ているため見過ごしがちですが、新たな巣を作るために飛び立つ“女王・王アリ予備軍”なんです!
2. 飛んでくる=シロアリが“近くにいる”証拠
羽アリが飛ぶということは、どこか近くにシロアリのコロニーがあるというサイン。
よくあるのが、庭に放置した薪や古い木材の陰。こうした場所から、いつの間にか家屋へ侵入してしまうケースも。
3. 危険なのは巣と“コロニー”の存在
シロアリは地中に1〜2メートルも巣を張ることもあるため、見えなくても安心はできません。しかも構造材を食べることで住宅の強度を著しく損なうため、早期発見がカギになります。
4. シロアリの役割分担と行動パターン
飛ぶのは“営業部隊”。巣作りのための「拡散役」です。実際に木を食べるのは、白くて小さな働きアリ。
彼らは女王アリに餌を運ぶために木材を食べ続けます。その結果、柱や土台がズタボロに…。
5. 被害を防ぐには?セルフ点検のコツ
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羽アリを見かけた場所を記録
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庭や外構の木材をチェック
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建物の基礎や床下に異常がないか確認
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水気や湿気がたまる場所に要注意!
6. 薬剤処理の種類と使い方
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散布型(基礎周辺に直接まく)
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浸透型(木材にしみ込ませる)
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ベイト工法(餌で巣ごと壊滅させる)
※ホームセンターでも購入可能ですが、床下などの施工はプロに相談を!
7. プロによる点検のすすめ
定期点検は5年ごとが目安。
点検費用はかかりますが、早期発見で補修費が抑えられることも。大事な我が家だからこそ、プロの目で確認してもらう安心感は大きいですよ。
8. 新築でも必要な「防蟻処理」とは?
建築基準法では、地面から1mの高さまで防蟻処理が義務付けられています。とはいえ、使われる薬剤は年々マイルドに。
効果は5年程度とされているため、やはり定期メンテナンスが重要です。
9. 悪徳業者に騙されないために
「シロアリがいました!」と突然来る訪問営業には要注意。
生きているアリを持参し、見せてくるケースも…。信頼できる建設会社やリフォーム業者に、自分から点検を依頼するのが一番安全です。
10. 「見かけたら相談!」が家を守る第一歩
羽アリを見かけたら、迷わず相談!
地元の建設会社やリフォーム店に「羽アリを見た」と伝えるだけでOK。点検後に、必要であれば見積もり→防除施工という流れが安心です。
春先の陽気な風に乗ってやってくる“羽アリ”。その正体がシロアリと知って、ゾッとした方も多いかもしれません。ですがご安心を。正しい知識と対策があれば、シロアリから家を守ることは十分に可能です。
最も大切なのは、「見つけたらすぐ相談すること」。特に、黒い羽アリを見たら、それはすでに近くに巣があるサイン。家の構造材が被害を受ける前に、プロに点検を依頼することで被害の拡大を防ぐことができます。
また、新築でも安心せず、5年ごとの点検をルーティーンにすること。最近では薬剤も安全性重視になっており、効果の持続年数が短くなっているため、「やって終わり」ではなく「定期メンテナンス」が重要です。
そして悪徳業者による被害も後を絶ちません。訪問営業には慎重に対応し、信頼できる建設会社へ自分から相談を。それが、住まいを守る一番の近道です。
羽アリを見かけたら、それは「住まいからのSOS」。どうか見逃さず、早めの行動を。大切な住まいと家族の安心のために、ぜひこの春、点検を考えてみてください!
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