今回のテーマは、最近よく耳にする「全館空調(全空調)」について。
SNS広告やCMなどでも「Z空調」などのワードが踊り、注目度が一気に高まっていますよね。
でも本当にそんなにいいの?
エアコンとの違いは?電気代やメンテナンスはどうなの?
そんな疑問にお答えすべく、今回は全館空調のメリット・デメリットを本音で解説します。
目次
1. 全館空調とは?基本のしくみ
全館空調とは、1台のエアコンを中心にダクトを通して家全体に空気を循環させる仕組みです。
部屋ごとに個別エアコンを設置する従来のスタイルとは違い、家中がほぼ同じ温度になるのが特徴です。
2. 流行の背景にある「住宅性能」の進化
Z空調などによって注目された全館空調は、高気密・高断熱な住宅にしか効果を発揮しにくい仕様。
埼玉・川越・鶴ヶ島・坂戸エリアでも、こうした高性能住宅の普及に合わせて採用が進んでいます
3. 【メリット①】家じゅう同じ温度で快適
玄関・トイレ・洗面室・納戸…通常エアコンの風が届かない場所も年中ほぼ同じ温度で快適です。
特に冬場、トイレや脱衣所が寒くないのは、実際に住んでみると「これはすごい!」と感じるポイントになります。
4. 【メリット②】エアコンの風が苦手な人に◎
全館空調は「そよ風」レベルの弱風で24時間運転。
エアコンの直風が苦手な方にもぴったり。肌の乾燥やのぼせの心配も軽減されます。
5. 【メリット③】トイレや廊下まで快適
一般的な住宅では、部屋と廊下で5℃以上温度差があることも。全館空調なら家中どこに行っても温度差ストレスがありません。
お客様からも「トイレがあったかいのが感動だった」という声が多数あります。
6. 【デメリット①】一度止めると復旧が遅い
「今日は使わないから電源オフ」→再起動してもなかなか温度が戻らない。
全館空調はつけっぱなし前提。一度止めると「エアコンのようにすぐ涼しく/暖かく」はできません。
7. 【デメリット②】初期費用とメンテナンス費
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初期導入費:約100〜150万円
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10〜15年後:機器交換費用 約80〜100万円
省エネや快適性はあるものの、「電気代が劇的に安くなる」という考えでの導入は注意が必要です。
8. 【デメリット③】間取りや設計に制約あり
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全館空調ユニットを設置するスペースが必要
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ダクトの通し方で間取りに制限
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南面の大開口(窓)などと両立しづらい場合も
プランニング段階からしっかり計画する必要があります。
9. 【デメリット④】家族の“温度感覚”がズレる問題
家族内で暑がり・寒がりが混在していると、1つの温度設定では揉めがち。
個室での細かい温度調整ができないため、リビングに逃げ場となるエアコン設置をおすすめします。
10. 全館空調は「贅沢品」?それとも…?
✅ こんな人におすすめ:
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家中どこでも快適な温度を保ちたい
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エアコンの直風が苦手
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高性能住宅で全館設計が可能な方
⚠️ 注意が必要な人:
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初期・ランニングコストを重視する方
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個別温度調整が重要な家族構成
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自由度重視の間取り希望者
全館空調は、快適性を追求する贅沢な選択肢。
しかし、性能住宅+設計段階からの検討で、投資以上の価値を得られる可能性も高いのが特徴です。
地元実例も増えてきているこのエリアで、「興味ある」「設置考えてる」なら、展示場や体感住宅の見学・電気代シミュレーションをしてから判断するのが吉。
家族の暮らし方にぴったり合うかどうか、しっかり見極めましょう!
最後に
全館空調は、暮らしの質を上げる夢の設備かもしれません。
でも、それが本当に「ご自身・ご家族に合うか」は、知識・体感・地元実例を通じて判断が必要です。
私たち地元ビルダーも、鶴ヶ島・坂戸・川越エリアの気候や暮らしに合った提案をしていきますので、ぜひいつでもご相談ください!
【お知らせ】
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また、齊藤建設は、高性能で省エネな家づくりをしています。
埼玉県鶴ヶ島市を中心に、南は朝霞市、北は深谷市まで広く活動していますので、
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それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!