今回は、「住宅に入り込む獣たち」をテーマに、実際に現場で多く寄せられているお悩みについて、そしてその対策についてお話します。
最近、鶴ヶ島周辺でもカラス、ネズミ、そしてハクビシンなどの被害が増えており、私たちの生活環境に深く関わってきています。
「可愛い見た目と裏腹に、被害は深刻」
そういったケースも少なくありません。
住宅のプロとして、家を守るために必要な視点をわかりやすく解説していきます。
目次
1. ネズミ被害の特徴とその兆候
ネズミは昔から最も身近な「獣害」と言える存在です。天井裏でドンドン、カリカリと音がしたり、食べ残しに歯型がついていたり、黒いフンが落ちていたり。
こうしたサインが見られると、かなりの確率で侵入しています。
とくに古い住宅では、壁に小さな穴や隙間が空いており、そこから簡単に入ってくることが多く、親指ほどのサイズの隙間があれば十分です。
健康被害や電気配線の損傷など、放っておくと生活に支障が出るリスクも高まります。家族が安心して暮らすためには、早めの発見と対策が重要です。
2. ネズミの侵入口の見つけ方
ネズミは身体に油分を含んでおり、出入りしている穴の周辺に黒ずんだ跡が残ることが多いです。
これを「ラットサイン」と呼び、侵入経路を見つける大きなヒントになります。
壁の穴や配管まわり、床下の隙間など、家の外周をよく観察することで発見しやすくなります。駆除よりもまず、侵入口の特定が最優先です。
3. 最新のネズミ駆除方法と注意点
最近では、ネズミが毒餌を食べると「明るい場所に逃げ出す性質」を利用した駆除剤が開発されており、屋外で息絶えるように設計されています。
これにより室内での死骸処理の手間が減りました。
ただし、駆除剤を使ったあとに塞ぎ処理をせずに放置すると、再侵入のリスクが高まります。駆除と封鎖はセットで行うことが必須です。
4. コウモリの住み着く場所と衛生被害
コウモリは飛来して屋根裏や小屋裏の隙間に入り込むことが多く、糞害が深刻です。小さな天井裏がコウモリの「お宿」になっていることも珍しくありません。
糞の山ができていたり、天井板に黒ずんだ染みができていたら注意。外観は小さく愛らしくても、放っておくと悪臭やダニ被害の原因になります。
5. ハクビシンの恐ろしい実態と痕跡
ハクビシンは、白い顔に愛嬌がありますが、実は非常に凶暴で、天井裏に家族単位で住み着くことも。
特に「トイレの場所を決める習性」があり、同じ場所に排尿し続けることで、大きなシミや臭いの原因となります。
ネズミよりも体が大きく、音も重く響きます。見つけたらすぐに専門業者に相談することを強くおすすめします。
6. 獣害駆除の法律的な注意点
特定の動物(ハクビシンやコウモリなど)は「鳥獣保護管理法」の対象です。
勝手に毒殺や捕獲して処分することは法律違反になる可能性があるため、必ず許可を持った業者に依頼することが必要です。
7. 駆除後に必ず行うべき「塞ぎ処理」
侵入口が特定できたら、必ず「内側からの駆除→外側からの封鎖」を行います。
追い出す前に塞ぐと、中で死んでしまったり、より深く潜ってしまったりと逆効果になります。
適切な封鎖処理は、建物構造の理解が不可欠です。
8. なぜ工務店に相談すべきか
駆除業者は獣の知識には詳しいですが、「家の構造」についての専門知識には限界があります。
配線、換気、断熱処理…これらを無視した施工はかえってトラブルの原因になります。
家のプロ=工務店にまずは相談するのが、根本解決への第一歩です。
9. 駆除業者との正しい連携方法
理想は、駆除業者と工務店が連携して対応すること。駆除後に建物の損傷を正確に補修できる体制があれば、再発のリスクもぐっと減ります。
お互いの専門分野を活かした「チーム対応」がベストです。
10. 信頼できる業者の見極め方
焦って業者に依頼すると、まれに悪質業者に当たる可能性もあります。たとえば「わざとネズミを放して再訪問する」などの悪質行為もゼロではありません。
信頼できる地元の工務店や、事前に口コミや評判を確認することが大切です。
獣害被害は、気づいたときにはすでに家の中まで侵入していることがほとんどです。
ネズミ、コウモリ、ハクビシン…それぞれに習性があり、被害内容も異なりますが、共通して言えることは「早期発見と正しい対応」が不可欠だということ。
特に最近の住宅は高気密高断熱化が進んでいる分、一度侵入されると被害が広がりやすい傾向にあります。
また、駆除と同じくらい大切なのが「侵入口の封鎖と修復」。これは住宅の構造を熟知したプロでなければ難しい作業です。
私たち工務店は、ただ建てるだけでなく、家を守ることも仕事のひとつ。
獣害にお困りの方がいれば、まずはお気軽にご相談いただければと思います。
建物と家族を守るために、一緒に対策を考えていきましょう。
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