埼玉・川越で増える中古住宅リノベーション

家づくりの選択肢として、ここ数年で急増しているのが「中古住宅を購入してリノベーションする」ケースです。
新築価格や土地価格の高騰が続くなか、川越市や坂戸市、鶴ヶ島市といった埼玉西部でも、

「新築は厳しいから中古を選んで、自分好みにリノベしたい」という声を多く耳にするようになりました。

しかし、間取り変更やデザインの自由度に注目されがちなリノベーションですが、忘れてはならないのが「耐震性能」。
中古物件は現行基準に比べて耐震性が劣るものも多く、安心できる住まいにするには、リノベの段階でしっかりと見直す必要があります。

今回は、実際の現場経験をもとに「中古リノベーションに欠かせない耐震改修」について、ポイントをわかりやすく解説します。


  1. なぜ「中古+リノベ」が増えているのか

  2. 埼玉西部エリアの中古住宅事情

  3. 間取り変更で直面する「耐震の壁」

  4. 柱を抜く=危険?それともチャンス?

  5. 耐震補強の費用感を知ろう

  6. 新築よりも難しい?リノベーションの現実

  7. 信頼できる工務店の見分け方

  8. 「買った後に相談」では遅い理由

  9. リノベーションの成功事例から学ぶ

  10. 安心・快適なリノベを叶えるために


1. なぜ「中古+リノベ」が増えているのか

新築住宅価格の上昇は全国的な流れであり、埼玉県でも例外ではありません。

特に川越市は人気エリアとして土地価格が高止まりしており、坂戸市や鶴ヶ島市でも新築一戸建てを建てるハードルは年々上がっています。

その中で「中古住宅を購入してリノベーションする」動きが増えています。

費用を抑えながら、自分のライフスタイルに合わせた住まいを実現できる点が人気の理由です。


2. 埼玉西部エリアの中古住宅事情

川越市では築古の木造住宅や空き家が多く見られ、坂戸市や鶴ヶ島市では団地や郊外型の住宅地に中古物件が目立ちます。

これらの物件は価格的に手が届きやすい一方で、「耐震性」「断熱性」「劣化状況」といった課題を抱えている場合が少なくありません。

魅力的に見える物件ほど、リノベ前の診断が欠かせないのです。


3. 間取り変更で直面する「耐震の壁」

リノベーションの相談で多いのは「3部屋を1つにまとめて広いLDKにしたい」といった間取り変更です。

しかし、このような工事は柱や耐力壁を取り除くことにつながり、耐震性を損なう危険があります。

安全性を確保するには、構造計算や補強設計を行いながら進めることが不可欠です。


4. 柱を抜く=危険?それともチャンス?

「柱を抜く」と聞くと危険なイメージがありますが、実は耐震補強と同時に行うことで、以前よりも強い家にすることも可能です。

リノベーションは「家の構造を見直す絶好のタイミング」でもあります。

埼玉西部のように地震リスクがある地域では、柱を抜く工事をきっかけに耐震改修を行うことが、安心につながるのです。


5. 耐震補強の費用感を知ろう

耐震改修の費用は建物の年代で変わります。

旧耐震(昭和56年6月以前)の建物は0.1上げるのに約100万円、新耐震(2000年以前)は40万円、現行基準(2000年以降)は10万円程度が目安です。

例えば耐震強度0.5を1.0に引き上げる場合、旧耐震なら約500万円、新耐震なら約200万円がかかります。費用感を理解したうえで計画を立てることが大切です。


6. 新築よりも難しい?リノベーションの現実

リノベーションは「既存の建物を強くしながら理想の間取りをつくる」作業です。

これは新築よりも難易度が高くなる場合があります。劣化部分の補修、耐震補強、断熱性能の改善など、考えるべき要素は多岐にわたります。

見た目だけでなく、構造面から安心をつくるのがリノベーションの真の価値です。


7. 信頼できる工務店の見分け方

「この柱抜けますか?」と聞いて「大丈夫です!」と即答する会社は要注意です。

信頼できる工務店は、必ず「構造計算の結果、補強をこう入れるから可能です」と根拠を示します。

川越や坂戸、鶴ヶ島でリノベーションを検討する際は、耐震や断熱の提案を丁寧に行ってくれる会社を選ぶことが不可欠です。


8. 「買った後に相談」では遅い理由

中古物件は「買った後に相談されても手遅れ」というケースが少なくありません。

耐震性や間取り変更の可否は、購入前に調査しておくべき項目です。

気に入った物件があったら、まずは工務店に相談し、診断や見積もりを行うことで安心して購入できます。


9. リノベーションの成功事例から学ぶ

実際に川越市で行った事例では、築40年の住宅をフルリノベーションし、6畳用のエアコン1台で28畳の空間を快適に冷暖房できる住まいに生まれ変わりました。

断熱性や気密性を高めることで、光熱費の削減にも成功。

耐震改修と組み合わせることで、安全と快適性を両立した理想の住まいが実現しました。


安心・快適なリノベを叶えるために

中古住宅を購入してリノベーションするという選択は、川越・坂戸・鶴ヶ島エリアでも年々増えています。

理由は明快で、新築よりもコストを抑えつつ、自分らしい住まいを実現できるからです。

しかし、そこで忘れてはならないのが「耐震性」です。間取りを自由に変えるリノベーションは魅力的ですが、柱や壁を取り除けば耐震性能は低下します。

安全性を犠牲にしては本末転倒。だからこそ、リノベの際には「構造計算」「補強設計」を行い、必要な耐震改修を加えることが欠かせません。

また、費用感についても正しく理解することが大切です。

旧耐震の建物では大規模な補強が必要になる場合があり、想定以上のコストがかかることもあります。

一方で、補強を行えば「抜く前より強い家」にすることも可能です。これはリノベならではの大きなメリットといえるでしょう。

さらに重要なのは、信頼できるパートナー選びです。

根拠のない「大丈夫」という言葉に安心せず、構造や断熱について具体的に説明してくれる工務店を選ぶこと。

購入前から相談すれば、後悔のないリノベーションにつながります。

中古+リノベは、決して妥協の選択ではありません。

適切な診断と設計、確かな施工によって、新築以上に安心で快適な住まいを実現できる可能性を秘めています。

ぜひ信頼できる工務店と一緒に、「安全」と「理想」を両立させた家づくりを進めてみてください。

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今回ご紹介した省エネ設計の住宅は、齊藤建設で建てることができます。

埼玉県鶴ヶ島市を中心に、南は朝霞市、北は深谷市まで広く活動していますので、

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それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

 

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ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の略。

ネットゼロエネルギー住宅とは、建物の断熱化+機器の高効率化により、使用エネルギーを削減し、さらに、太陽光発電などの創エネルギーを用いることで、エネルギー収支がゼロになる住宅のこと。

齊藤建設の ZEH普及実績と今後の目標

【新築】
2025年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH目標値は50%
2024年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は75%
2023年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は51%
2022年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は50%
2021年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は34%
2020年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は25%


【既存改修】
2025年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH目標値は50%
2024年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は0%
2023年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は0%
2022年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は0%
2021年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は0%
2020年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は0%

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